こちらは以前とあるサロンでいけさせていただいた花。白壁や電気コード、ひび割れのモルタルに古いドアといった背景ですが、無機質なものを背景に植物はとても美しくなります。自然美が際立つ…そんな感じ。ましてや余白の美しさに重点を置くいけばなの緊張感、存在感は小さくありません。床の間や下駄箱がある和風の建築は減る一方ですが、建築の中にいけばなの存在できる場所は意外に多いのです。チューリップ3本、これがいけばなか?これはいけばなです。花瓶の中にはこの緊張感を保つ花留めの技術がたくさん。それは日本が生んだいけばなの、700年の歴史が紡いだ宝物の技術です。
2023-04-14
建築といけばな
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